てんかん闘病記録
ブロークンブルーのブルートパーズはまほろばラビトリーNo.1の毛皮の持ち主です。
3年前(2000年)私がアメリカであまりの可愛さに一目惚れして日本に連れて帰り
その翌月のラビットショーでベストオブブリードをいただきました。
人なつこくて可愛くてペットにしてもいいと思っていた私には思いがけない受賞でした。
こんなトパーズがある日突然、病に倒れました。
原因の究明というのはうさぎなので難しいのですが私の失敗が引き金になったことは確かです。
本当にトパーズには申し訳ないことをしました。
ここにトパーズの発症から回復の様子を記していきたいと思います。
まだまだ途中経過ですが間違いなく良い方向へ進んでいます。
何かご質問がある方は遠慮なくどうぞ。
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8月23日、早朝からうさぎを置いてはじめて長時間家を空けることになった。
午前4時半、うさぎ達にいつもの倍の餌を入れた。
たくさん水を飲む子は給水器をエコボトルキャップに交換して2Lのペットボトルを付けた。
午前5時に出かけた。
午後10時過ぎに群馬を出て24日午前4時過ぎに帰宅。
うさぎ部屋を見て愕然とした。
一番水を飲むトパーズの水が一滴も減っていない!
ふらふらと前に出てきたので普段の給水ボトルに戻したら一気に100ccぐらい飲んだ。
餌も入れてやったらいつものようにガツガツ食べはじめたのでちょっと安心していた。
しばらくして様子を見にいったらトパーズの餌がなくなっていない。
この子が一気に食べないのはおかしいと思った。
おなかが張っている感じはしない。
いつも行く病院は日曜日で休みだったので時々行く方の病院へ連れていった。
様子を話して診てもらったけど体温も高くないし脱水もしていない。
でも元気はまったくない。
一応点滴をしてもらってステロイドをもらって病院を出た。
家に着く寸前でトパーズは口を開けてよだれを垂らしはじめた。
家に着いてからも耳と頭を上下に振りながらうろうろしてよだれは止まらない。
病院へ電話したらすぐに連れてきなさいと言うので
今度は旦那に運転していってもらってキャリーを抱えて病院へ行った。
病院でも前足を浮かせて口をガクガクさせながらよだれを垂らす。
間違いないてんかんの大発作だと言われた。
抗てんかん薬を注射してもらって落ち着いた。
院長先生は入院した方がいいとおっしゃったけど
入院させてその間に死んでしまうことはありませんか?と聞くと
それはわからないと言われた。
それなら家へ連れて帰りたいと言ったら
家で点滴と注射ができるように教えてくれた。
もしかしたら初めの発作は水が飲めなくてパニック状態になった私の留守中だったかもしれない。
そう思うと可哀相で申し訳なくてなんとしても助けてやらなければ、と思った。
家に連れて帰ってからも発作は続いた。
ティッシュを箱から一枚出すだけの音、私の服のすれる音でも発作が起きる。
その度に注射した。
注射すると落ち着いて2〜3時間はぐっすり眠るので
その間に寝たり、病院へ薬をもらいに行ったり、うさぎのケージ掃除をしたりしていた。
でも目が覚めると発作を起こすので気が気じゃない。
そのうち発作の間隔が4〜5時間になってきた。
薬の副作用よりも発作を起こさせないことが先決だと言われたが
どうしても間に合わなくて発作が起きてからの注射になってしまった。
もらった抗てんかん薬はいつも朝にはなくなり朝一で病院へ行った。
でも入院させなくて良かったと思った。
入院させていても先生方はこんなに付きっきりで看ることはできなかったと思う。
発作が頻繁に起きていたときのトパーズです。
いつも何かに怯えているような様子でした。
こちらです
トパーズは大発作の連続で脳が損傷してしまったのか
または脳が何かの原因で圧迫されて障害をきたしているのか目は全く見えていない。
光にも反応しないし匂いも嗅がない。
もちろん私のことも覚えていない。
彼女に残っているのは聴覚と食欲だけだ。
眠っていても口だけは動かしている。
口にニンジンの葉を差し込んでみたら食べた。
でも歯に当たらないと噛めない。
口の感覚も麻痺しているようだ。
上手に歯に当たるように口に入れてやるとどんどん食べる。
ところが・・・
食べると脳が覚めるのか発作を起こしてしまうという悪循環。
やはり点滴で栄養補給するしかないのか。
木曜日は病院の休診日なので水曜日は2日間分の薬と点滴をもらってきた。
水曜日の早朝を最後になぜか発作が起きなかった。
でもいきなり薬をやめるのは恐いので時間を空けて量も少し減らして注射した。
ぺレットも水でふやかしたものをシリンジで与えるとうまく食べられるようになり
水も同じようにシリンジで与え点滴は中止した。
トパーズは水でふやかしたぺレットは口の周りが汚れるのが気になるらしい。
途中できれいにしながら食べるのでとても時間がかかる。
口の横からぺレットを一粒ずつ入れてやると食べることができたので
ぺレットと水は別にして野菜もできる限り口へ入れてやった。
金曜日からは牧草もケージの真ん中に山積みにすると
口に引っかかったものが自分で食べられるようになった。
ぺレットも餌箱に入れて口に押し付けてやると
少しは口に入るようでゆっくりだけど食べられる。
ちょっと食事の時間が節約できるようになった。
目が見えないせいでバランスが悪く
下半身の毛繕いと食糞ができないのだが
拾って手のひらに乗せて口に押し付けると食べるようになった。
とにかく口の中に入るものは何でも食べる。
さすが大食漢のトパーズ。
私は時間があるとネットでてんかんの情報を集めている。
ある種のてんかんには燐酸ピリドキシンが効くという。
でも市販品はほとんど塩酸ピリドキシンなのだ。
ははさんの旦那さんは薬剤師なので相談してみた。
ビタミン剤なら用意できるということでB12と一緒に送ってもらえることになった。
うさぎの丘の佐々木さんにもその話をしたら
薬局を探しまわってくれたらしく土曜日に手に入ったと遠いのに朝からB6を持ってきてくれた。
土曜日は抗てんかん薬は与えなかった。
燐酸ピリドキシンがすぐに効いているとは思えないが
それでも発作は治まっている。
でも音には相変わらず敏感で少しの音でびっくりしてケージに激突する。
近寄るときも声をかけながら近寄る。
触るときは上から声をかけなければ驚く。
土曜日の午後、餌箱にぺレットをいっぱいに入れて
口に押し付けて食べさせて今度はケージの床に置いてみた。
餌箱の形とこの中には餌が入っているということを覚えたようで
歩き回っていても餌箱にぶつかると餌を食べるようになった。
せめて匂いが嗅げればこんなに苦労して見つけなくてもいいと思うんだけど
はじめに比べたらかなりの進歩だ。
嬉しくて佐々木さんと旦那に電話してしまった。
水も同じようにぺレットとは別の容器に入れて置いてみた。
でも水は深さがわからなくて底の方に舐められる程度にしか入れられない。
たくさん入れると鼻を突っ込んでむせてしまう。
給水器も付けてあるけどほとんど飲めないようで
相変わらずシリンジでも飲ませる。
日曜日、今日で初めの発作が起きて一週間。
野菜も容器に山積みにしてみた。
遅いけどほとんど自分で食べることができた。
口でくわえることができるようになってきているのかも。
その調子だ!
でも残念なことににんじんなどの硬いものは齧れないので葉が中心。
ぺレットぐらいに細かくしたら食べられるかな?
月曜日、私が朝起きると目を閉じて寝ていた。
そしてお昼には足を伸ばして寝ていた。
今までは薬が効いているとき以外は絶対に目は閉じなかったし
足を伸ばすようなリラックスした姿は見られなかった。
耳は動いているものの少し緊張がほぐれている感じ。
だんだん目が見えない恐怖が和らいでくれるといいな。
それよりも目が見えるか匂いがわかるようになるといいけど。
相変わらず小さな給水ボトルの口は見つけられない。
夕方、病院へ行き先生にそのことを話すと
もしかしたら少し見えかけているかもしれないと言われた。
それで恐怖心が少し和らいだのかもって。
急に薬を中止するのは良くないと言うことで
最小限の量で薬を出してもらった。
錠剤になったのでうんと安くなった。
家に帰って部屋を明るくしてみると光に反応した。
明るくなったのはわかるみたいだ。
見えるようになるかもしれない!
毎日ボトルの練習をさせていた成果があってか
木曜日の朝、自分で給水器を見つけて飲んだ!
まだ少しずつだけどなんとか飲めるようだ。
これで餌と水の心配が減った。
足りない水分は野菜で大丈夫だし
目が見えるようになったらきっと食糞も自分でできると思う。
10月20日現在、トパーズはもう見た目はほとんど普通のうさぎになった。
目はぼんやりと見えている感じで食糞も毛繕いも上手にできる。
餌もほとんどの物が齧れるようになった。
匂いと味はそんなにわかっていないような気がしていたが
薬を吐き出すところを見ると少しはわかってるかも。
食欲は相変わらずなので何でもよく食べる。
お水は前みたいに上手じゃないけどたくさん飲む。
最近はなでなでも要求するようになった。
いっちょまえに偽妊娠もするし私に発情もする。
ただうさぎには全く興味がなくなったようだ。
もちろん匂い付けもしない。鼻があんまり利かないからかも。
もう長い間、薬も飲んでいないけど発作はない。
結局原因はわかっていないけどこのまま平穏に過ぎていくような気がする。
闘病記録もここまでかな。
皆さん、ご心配おかけしました。
ありがとうございました。
11月8日私が全米ショーから帰ってきたその日にしばらく見なかった発作が起きた。
旦那が家にいる時間は短いのだけど留守中も発作はなかったらしい。
久しぶりの発作に驚いたが注射で治まった。
それから元旦までは落ち着いていたんだけど・・・
1月2日大きな発作を起こし再び投薬生活が始まった。
初めは12時間ごとにジアゼパムを5/8mgずつ与えていたが
それでも発作の回数は減らない。
連続発作は良くないので発作を起こした後はすぐにまた薬を与えることにした。
その後ジアゼバムを5/4mgに増量して台風の前後などは時間の間隔を短くしている。
落ち着いて寝ているときの顔を見るのは本当に安心。
興奮すると発作が起きやすいので心配。
毎日毎日トパーズの様子が気になる。
近付くだけで興奮して暴れるので発作のときしか抱けなくなった。
単発的なものはまだいいのだが連続だったり
大きな発作の後の小さな発作が長引くのは見ていて辛い。
トパーズを抱きかかえて名前を呼んで励ますしかできないけど
どうか私がいない時に発作を起こさないでほしいと、いつも祈っている。
もう薬なしで発作を抑えることはできそうにないが
きちんとコントロールできれば長い間落ち着いているようだ。
これからもがんばろうね。
2004年11月末からホメオパシー治療を始めました。
抗てんかん薬をまったく飲まないのに発作がほとんど無くなりました。
こんな一粒の砂糖玉がこれほどの威力を持っていることに驚きました。
それでもたまには発作が起きることがあったので
私もホメオパシーの本を読みあさったり
国内だけじゃなく海外のサイトも回って情報を集め
自分でいろいろなレメディを購入して試してみました。
どれも程度の差はあるものの効果がないものはなく
トパーズのてんかん発作はほとんど見られなくなりました。
それとは別に2005年1月から子宮出血が始まりました。
普段からいつも興奮状態で子宮に負担をかけていたのかもしれません。
健康な子ならすぐに子宮摘出してもらうのですが
発作は治まっているとはいえ、ひどいてんかん持ちなので麻酔がかけられません。
3月末から元気も食欲もなくなってきました。
助けてあげられないのは本当に悲しいですが
できるだけ苦痛のないようにする方法を考えていきたいと思います。
4月4日からはほとんど食べ物を口にしなくなりました。
腹水もかなり溜まっています。
あとどのぐらい生きられるかわかりませんが・・・
今まで辛い思いをして来たのだからせめて最期はやすらかな死を迎えてほしいです。。
2005年4月9日(土曜日)午前11時4分、トパーズが月へ帰りました。
今まで応援して下さった皆さん、ありがとうございました。
トパーズも皆さんに感謝していると思います。
これをもって、闘病記を完結とさせていただきます。